学習塾のトイレで少女を盗撮 元塾長(52)「盗撮に興味をもち自分の勤務先でもできるのではと」初公判で声を震わせながら語った動機
CBCテレビ 2023/11/29(水) 19:48配信
三重県桑名市にある学習塾の女子トイレで、当時13歳の少女を盗撮したなどの罪に問われている元塾長の初公判が開かれ、検察側は男に懲役2年6か月を求刑しました。
起訴状などによりますと、三重県津市の元塾長・藤井孝明(ふじい・たかあき)被告52歳は、ことし2月から7月にかけて、自身が経営していた桑名市の学習塾の女子トイレに小型カメラを設置して、当時13歳から17歳の少女3人を盗撮した罪などに問われています。
29日、名古屋地裁で開かれた初公判で藤井被告は起訴内容を認めました。検察側は「藤井被告は三重県内の大学を卒業後、教員や塾講師など教育関係の仕事に従事する中、30代から盗撮を始めた」と指摘。
「10代くらいの女性を盗撮したい」との思いから、『隠しカメラ』と検索しカメラを購入したと述べました。
■声を震わせながら「ブレーキをかけられなかった」と話す
証拠調べでは、藤井被告が塾の生徒を盗撮する目的で、火災報知機型のカメラを追加で購入し、女子トイレの天井に両面テープで取り付けて盗撮していたことが明らかになったほか、藤井被告は生徒や職員が帰った後にカメラのマイクロSDカードを自宅に持ち帰って自身のパソコンに取り込んでいたということです。
カメラの充電には取り外す必要があり、設置していた跡を隠す目的で天井柄のシールを貼っていました。
藤井被告は被告人質問で動機を問われると、「インターネットなどで盗撮に興味をもってしまい、自分の勤務先でもできるのではと思った」と答えたうえで、「見つかれば大変なことになるとビクビクしていた。『もうやめよう』と常に思っていたが、ブレーキをかけられなかった」と時折、声を震わせながら話しました。
検察側は「立場を悪用した卑劣な犯行で、計画性、常習性がある。再犯の可能性がある」などとして懲役2年6か月を求刑、一方、弁護側は「被害者への賠償金の支払いを終え、深く反省していることから再犯の可能性は極めて低い」などとして執行猶予付きの判決を求めました。
裁判は即日結審し、判決は12月14日に言い渡されます。
三重県桑名市の学習塾に勤めていた52歳の男が、塾のトイレで13歳の女子生徒を盗撮したなどの疑いで愛知県警に逮捕されました。
男のパソコンからは80人以上の生徒を盗撮したとみられるデータが見つかっています。
逮捕されたのは三重県津市に住む元・塾講師、藤井孝明容疑者(52)です。
警察によりますと藤井容疑者は7月27日ごろ、桑名市の学習塾の女子トイレで13歳の女子生徒の様子を盗撮して児童ポルノを製造した疑いがもたれています。
8月8日、名古屋市内で藤井容疑者が関わったとされる別の盗撮事件が発覚し、警察の捜査で藤井容疑者のパソコンから学習塾の生徒を盗撮した動画が大量に見つかり、今回の逮捕に至りました。
藤井容疑者は盗撮したとみられる動画を被害者の名前や日付ごとに保存していて、小学生から高校生まで80人以上が被害にあったとみられています。
警察の調べに対して藤井容疑者は容疑を認めていて、警察は余罪についても調べています。