日大アメフト部監督「沢田副学長に見つかってよかったな」…被告「もみ消すのだと思い、少し安心」

日大アメフト部監督「沢田副学長に見つかってよかったな」…被告「もみ消すのだと思い、少し安心」
読売新聞オンライン 2023/12/1(金) 19:37配信

 日本大学アメリカンフットボール部員の違法薬物事件で、麻薬取締法違反(所持)に問われた同大3年の被告(21)の初公判が1日、東京地裁(池田知史裁判官)であり、被告は起訴事実を認めた。検察側は懲役1年6月を求刑し、弁護側は執行猶予を求めて即日結審した。判決は来年1月9日。

 起訴状では、被告は7月6日、東京都中野区にある同部の学生寮で、覚醒剤0・198グラムを合成麻薬のMDMAだと誤認して所持したとしている。

 検察側の冒頭陳述などによると、被告は密売人を通じて受け取った覚醒剤の錠剤をMDMAと思い込み、学生寮の自室ロッカーで保管していた。錠剤は7月6日に沢田康広副学長らによる持ち物検査で発見され、大学関係者が同18日に警視庁に通報したという。

 一連の事件で初めて摘発された被告は、被告人質問で「部活と大学の関係者に大変迷惑をかけ、申し訳ない」と謝罪。弁護側の質問に、高校3年の3月頃から大麻を使い始めたと明かし、同部内で大麻を使用していたのは「10人程度だった」と述べた。SNSで購入し、複数の部員で一緒に使うこともあったという。

 持ち物検査の際には、同部監督から「沢田副学長に見つかってよかったな」と言われたとし、「もみ消すのだと思い、少し安心した」と話した。

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