虐待・不適切対応30件を認定、保育士ら停職処分 徳島の村立保育所

虐待・不適切対応30件を認定、保育士ら停職処分 徳島の村立保育所
毎日新聞 2023/12/1(金) 17:02配信

 徳島県佐那河内(さなごうち)村の村立佐那河内保育所で虐待や不適切な保育が行われていた問題で、同村は11月30日、30代の女性主任保育士を停職3カ月、60代の男性所長を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 同保育所を巡っては、村から委託を受けた弁護士ら外部の専門家が7〜10月に行った調査で、女性保育士5人が少なくとも園児9人に対し、2021年度以降に計30件の虐待や不適切保育などを行っていたと認定した。保育士5人のうち2人は既に退職している。

 主任保育士は、園児が机の上にこぼした牛乳を紙片でかき集めてコップに入れて飲ませるなど計16件の虐待や不適切保育などを行っていた。村は問題が発覚した5月に主任保育士を減給10%(6カ月)の懲戒処分としたが、今回新たに停職処分とした。また管理監督責任を問い、所長を停職としたほか、計15件の虐待や不適切保育が認定された30代の女性保育士を訓告、1件の不適切保育が認定された20代の女性保育士を口頭注意処分とした。

 村は再発防止策として、24年1月30日から保育所内に計15台の監視カメラを設置するほか、保育士が各クラスごとの保育方法を文書化して可視化し、情報共有を図るなどとしている。【山本芳博】

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