女子児童がいじめ訴えるノートに花丸 教師の懲戒処分は「しない」 奈良県教育委員会
関西テレビ 2023/12/15(金) 18:54配信
奈良市の小学校で女子児童がいじめを訴えるノートに花丸をつけ、その後放置していた当時の担任教師について、奈良県教育委員会は懲戒処分しないと結論づけました。
奈良市の小学校に通う女子児童は、約2年にわたり同級生に蹴られるなどのいじめを受けて、適応障害などと診断され、学校生活にも影響が出ています。
被害児童は去年6月、担任へのノートに「私は死ねばいいのに」などと自殺をほのめかす文章を書き、提出しましたが、担任は花丸をつけたうえ、「You can do it」とコメントし返却。保護者や校長などと共有していませんでした。
奈良県教育委員会は、当時の担任の対応について、「不適切ではあるものの、懲戒処分には該当しない」として処分を見送り、12月18日から来年3月まで指導改善研修を行うとを決めました。
また、去年2月には保護者から相談を受けた学校が、関係する児童たちに聞き取りを行ったものの、被害児童の話と食い違いがあったことなどから、それ以上の本格的な対応には至りませんでした。
被害児童の代理人の三橋和史弁護士は、「当時の担任だけをスケープゴートのようにするのではなく、県全体として責任の所在を明らかにしてほしい」としています。