「授業で習ってない問題出た」佐賀大附属中入試で附属小児童が指摘 附属小が出題範囲の確認不足、謝罪
佐賀新聞 2024/1/19(金) 6:02配信
佐賀市の佐賀大附属中の入試で、同大附属小の6年生が未履修だった出題範囲から出題されていたことが18日、分かった。附属小の担当教員らの間で出題範囲の情報共有や確認が不十分だったことなどが原因とみられ、学校側は不手際を認めて児童に謝罪した。
入試は13日に実施され、附属小以外の学校の6年生も受験した。理科で6年生が12月までに学習することになっている「てこのはたらき」から出題されたが、附属小の6年生の全3クラスで未履修だった。受験を終えた児童から担任教諭や理科の担当教諭に「授業で習っていない」との報告があり、発覚した。
附属中の募集人員は、附属小からの進学者を含めて144人で、現在104人いる附属小6年生の多くが受験したとみられる。16日に臨時の学年集会を開き、校長らが児童に経緯を説明して謝罪した。19日夜には保護者会を開く。
附属小が16日付で6年生の保護者に配布した文書では、「授業進度の遅れはもちろん、出題範囲の情報共有及び確認が担当者間で十分に行われていなかったこと、また管理職からの指導不足が原因であることは間違いありません」と説明している。
附属小からは他の中学校に進学する児童もいて、文書では「この未履修が附属中はもちろん、全ての受験結果に影響を及ぼすことが想定されますので、説明や謝罪では済まされない」との認識も示している。
附属小の岩��稔敦校長は取材に対し、「19日に大学の広報に聞いてほしい」と述べるにとどめた。附属中の合格発表は24日に予定されている。(宮��勝)