女子生徒へのわいせつ歴を隠して学校に復帰、実習助手を懲戒免職…処分教員DBの対象外

女子生徒へのわいせつ歴を隠して学校に復帰、実習助手を懲戒免職…処分教員DBの対象外
読売新聞オンライン 2024/1/30(火) 22:50配信

 大阪府教育委員会は30日、過去に女子生徒への淫らな行為で懲戒免職となった経歴を隠して採用され、府立高槻支援学校で2年半勤務していた実習助手(39)を懲戒免職とした。

 発表によると、実習助手は2004年、府立学校に実習助手として採用。08年に勤務校の女子生徒に淫らな行為をしたとして懲戒免職となった。

 19年の実習助手採用試験を再受験した際、履歴書に過去の退職理由を「一身上の都合」と記入。面接でも「様々なことに挑戦したかったので退職した」とうそを伝えて合格していた。

 22年9月、かつて実習助手と同僚だった教員の情報から経歴詐称が発覚。動機について「仕事に未練があり、正直に伝えると採用されないと思った」などと話しているという。

 文部科学省は今年度から、わいせつ行為で処分を受けた教員の現場復帰を防ぐため、元教員の免許失効情報をデータベースに集約。全国の教委に採用時の検索を義務付けているが、実習助手は対象外となる。

 府教委は「未然に防げず、子どもたちに不安を与えた」と釈明。今回の事態を受け、受験者名と過去の処分者リストを照合することや、出願書類に賞罰欄を設けるなど再発防止策を講じたという。

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