熊本大学の准教授が論文で不正行為 学生の研究を先行研究として触れず 取り下げの意思示す

熊本大学の准教授が論文で不正行為 学生の研究を先行研究として触れず 取り下げの意思示す
FNNプライムオンライン 2024/3/11(月) 12:02配信

熊本大学の男性准教授が論文で不正行為だ。この准教授は指導していた学生が既に行っていた研究について自分の論文で触れるべきところを怠ったということで、大学は今後、処分を検討する。

『先行研究の不適切な扱い』と認定
不正行為を行ったのは熊本大学の安高啓明准教授だ。

熊本大学によると、この准教授は2022年に歴史学に関する論文を発表。この際、これまで指導していた学生がすでに行っていた研究について、自分の論文で触れるべきところを怠ったということだ。

外部から連絡を受け、大学が准教授と学生の研究内容や研究に使った資料などを調べた結果、学生の研究を「先行研究として踏まえるべきもの」と判断。准教授の行為が研究活動上の不正行為である『先行研究の不適切な扱い』に当たると認定した。

准教授は論文取り下げる意思
大学の聞き取りに対し、准教授は「研究内容が違うと思っていた」と話していたが、勧告に従い、発表した論文を取り下げる意思を示しているということだ。

大学は今後、処分を検討するとしている。熊本大学の小川久雄学長は「再発防止と信頼回復に向けた努力を精いっぱい行っていく」とコメントしている。

(テレビ熊本)

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