強豪中学のハンドボール部全員を丸刈り、顧問が2度強要か…一部部員の授業態度に問題で「連帯責任」
読売新聞オンライン 2024/4/20(土) 9:25配信
大阪府豊中市立中の男子ハンドボール部で2021年、当時の部員全員が顧問に丸刈りを強要されたと保護者から訴えがあり、市教育委員会が調査を始めたことがわかった。当時の校長は保護者から相談を受けたが、市教委に報告していなかった。市教委は学校関係者らに聞き取りを進め、近く調査内容を公表する方針。
保護者らの市教委に対する説明によると、約10人の部員全員が21年に2回、顧問だった男性教諭に丸刈りを強いられた。「一部の部員の授業態度に問題がある。連帯責任だ」などとして指示されたという。
その後、複数の部員が顧問の指導が厳しすぎるとして退部。顧問は「辞めるなら新しい部員を3人見つけてから」と発言していたという。校長は複数の保護者から相談を受けたが調査せず、市教委に報告しなかった。「強要と思っていなかった」と話しているという。
市教委は今月中旬、報道機関の取材を受けて問題を把握。今後、別の中学で勤務する顧問を自宅待機させ、部員を含めて聞き取りを行う。担当者は「事実確認をした上で、処分内容を検討する」としている。
同部は全国大会の出場経験がある強豪。