困惑…園児74人の転園先未定のまま札幌市内の認可保育園4園が相次いで休園 理由は保育士不足

困惑…園児74人の転園先未定のまま札幌市内の認可保育園4園が相次いで休園 理由は保育士不足
STVニュース北海道 2024/6/3(月) 11:57配信

札幌市の認可保育園4園が2024年6月から相次いで休園し、園児74人が転園先を探している状態だと分かりました。

札幌市によりますと、休園したのは札幌市の認可保育園の「ちゅうわ清田保育園」「ちゅうわ発寒保育園」「ちゅうわ南郷保育園」「ちゅうわ南保育園」の4園です。

札幌市は2024年5月23日、ちゅうわ南保育園に対して保育士不足を理由に事業停止命令(6月1日〜2025年3月31日まで)を出していて、ほか3園については運営法人側が保育士不足を理由に6月1日から順次休園しています。

ちゅうわ南保育園の園児は、札幌市が事業停止命令に合わせて転園の手続きを進めていましたが、ちゅうわ清田保育園・ちゅうわ発寒保育園・ちゅうわ南郷保育園の園児合わせて74人は転園先を探している状況です。

札幌市は保護者の希望を聞きながら、できるだけ早く転園先が決まるように調整を進めたいとしています。

運営法人の中和興産には、令和4年度に重大文書指導、令和5年度には改善勧告が出されていました。

また、令和5年度の補助金については4園で合わせて約2600万円の精算が必要ですが、いまだ返金されていません。

札幌市は法人へ聞き取りを行うなど、対応を進めるということです。

—–

不正請求した金でメイド喫茶 “疑惑の保育園”突然の閉園に保護者は
テレビ朝日系(ANN) 2024/6/4(火) 17:55配信

不正請求した金がメイド喫茶などに使われた“疑惑の保育園”。突然の閉園に保護者は。

 札幌市にある認可保育園「ちゅうわ発寒保育園」。38人の園児が通っていましたが突然、休園が決まりました。

保護者
「夜の段階で『あしたで終わり』というのを急に聞いたので」
「転園するしかないですね。保育園探しから始めないといけないかなと」

 保護者に休園が知らされたのは先月31日。理由は6月3日以降、職員の数の確保が難しくなったためだといいます。

 この保育園を含む4つの認可保育園と1つの認可外保育園を運営する「中和興産」は国と札幌市から合わせて約7300万円の過大支給分の返納を求められています。

 以前、この保育園に勤めていた人は嘘の申告をして「不正請求」していたと話します。

以前勤めていた人
「認可外の人を認可の方に人数に入れての申請をしていました。(実質的経営者の男性が)『この人をこっちに入れてくれ』とか、そこで働いてない職員の名前を入れてくれという指示を私も聞いていました」

 実質的経営者の男性に指示をされ、系列の他の保育園に所属している保育士の名前を記載するなどしていたということです。

 これに関して実質的経営者の男性は…。

実質的経営者の男性
「見込みが外れることもあるし、補助金の概算と精算で差額が生じることはある。手掛けている年商から考えると数パーセント分。差額は返すつもりだ」

 中和興産の法人カードの利用明細書。この月の請求額は約960万円で、決済先には「クラブ」や「メイド喫茶」の文字が並んでいます。

 このうち700万円以上が女性の接待を伴う風俗店での支払いでした。

退園した保育士
「飲みに行くのは仕事だみたいな感じで言っていました。そういうところから『こうやって保育士や子どもを入れているんだ』と言っていた」

 約2600万円に及ぶ補助金の過大支給分が返ってきていない札幌市は…。

札幌市 秋元克広市長
「認可の取り消しも含めて法的な対応というか、法に基づいた対応を検討していきたい」

 札幌市は園児の転園先が見つかるように調整を進めたいとしています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする