防具の上から蹴り「消えろ」 部活中に体罰、県立高教諭を減給処分 千葉県教委 頭を太鼓のバチでたたくことも 「厳しい口調になってしまった」
千葉日報オンライン 2024/9/10(火) 19:31配信
千葉県教委は10日、部活動中に生徒3人に体罰を加えたなどとして、県北西部の県立高校に勤務する男性教諭(33)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。県教委の懲戒処分は本年度10件目。
県教委教職員課によると、教諭は3月〜5月中旬、顧問を務める運動部に所属する男子生徒に、練習に集中していないなどとして、防具の上から腹部を足で蹴り「消えろ」と発言。別の生徒には防具の上から頭を太鼓のバチでたたくなどの体罰を加えた。2人にけがはなかった。他の生徒にも「死ね」と発言していた。被害の相談を受けた担任が教頭に報告をして発覚した。
県教委の聞き取りに教諭は「指導の際に生徒の話をしっかりと聞くことができずに厳しい口調になってしまった」と説明。「つらい思いをした生徒に申し訳ない。伝え方を改善する必要があった」と話した。
県教委の担当者は記者会見で「県民の信頼を裏切り申し訳ない」と謝罪。7月に各校に示した「体罰・不適切な指導に陥りやすい傾向チェックシート」を活用するなどして、児童生徒の人格を尊重した指導が行われるよう努めるとしている。