教え子に性的暴行か 元校長、初公判で起訴内容を一部否認
日テレNEWS NNN 2024/11/20(水) 20:55配信
当時勤務していた中学校で教え子の女子生徒に対し性的暴行を加えケガをさせた罪などに問われている都内の中学の校長だった男の初公判が開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。
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20日に法廷に立った“元校長先生”。裁判長の「仕事は何かしていますか」という問いかけに対し、「パートでビルの清掃員をしています」と答えました。追及されたのは、“性教育”と称して及んだという行為です。
検察側は冒頭陳述で「女子生徒をマッサージ名目で体を触るようになった。女子生徒が泣いてうめき声をあげても犯行を継続した。性教育等と称していて反論ができない状態だった」と指摘しました。
東京・練馬区立の中学校で校長をつとめていた北村比左嘉被告、57歳。去年、校長室で女子生徒2人のわいせつな動画や画像を所持したほか、2010年に教員の立場を利用し、女子生徒に性的暴行を加え、全治約1週間のケガをさせた罪に問われています。
事件が発覚したきっかけは、2022年に都の教育委員会に寄せられた被害者の元教え子からの「過去に先生から、わいせつなことをされた」という相談です。その後、警視庁の家宅捜索で、校長室の机の中からわいせつな画像が保存されたビデオカメラが見つかったといいます。
20日に迎えた初公判。起訴内容のうち、わいせつ画像などの所持については認めた北村被告。ただ、性的暴行については否認しました。
弁護側は「女子生徒が抵抗できない状態だったのか」「その状態を北村被告が認識していたのか」「女子生徒がケガをしたのか」の3点について争うと述べました。
冒頭陳述で、検察側は“女子生徒が抵抗できない心理状態だった”と指摘。一方、弁護側は抵抗できない状態だったかは“疑問が残る”と主張。
被告本人は、「親密な関係」だと思っていたといいます。弁護側は「予定表に会いたい日・都合のいい日に印をつけて渡して返してもらい、お互い印の合った日に性的行為をしていた」「北村被告は『これからもこういう関係を続けたい』と言ったが、女子生徒から拒否されることはなかった」としています。
そして、この元女子生徒本人が証人として証言台の前に立ち、下着の中に直接手を入れられた当時の自身について、「天井か横か斜めを見ていました。されていることを見るのが嫌だったので、視界に入らないようにしていました。すごく嫌です。早くこの時間が終わりますようにと思っていました」と証言。抵抗は“できなかった”といいます。
「やめてくださいって言う勇気がなかった。今後の中学校生活に影響が出るという不安はあったと思います」と述べた元女子生徒。また、北村被告から性行為について、「勉強にも効果があるっていう説明を受けたことがあります。リラックスできて勉強の効率も上がるよと」と説明を受けたことも。
次回、来週27日にも証人尋問が行われる予定です。
中学校の校長が教え子の裸の画像を所持したとして逮捕された事件で、別の教え子に性的暴行をしてけがをさせたとして、警視庁捜査1課は29日、準強姦(ごうかん)致傷容疑で、東京都練馬区立三原台中校長、北村比左嘉容疑者(55)を再逮捕した。
「被害者を好きになってしまい、性的欲求を抑えられなかった」と話しているという。
再逮捕容疑は教師としての社会的立場を利用し、以前勤務していた中学校の女子生徒(当時)に校内で性的暴行を加え、けがをさせた疑い。
同課によると、マッサージを口実に女子生徒を呼び出していた。
同課が別の事件で校長室から押収したビデオカメラを解析したところ、この女子生徒が映る複数の動画が残っていたことから被害が発覚。女子生徒に聞き取りをし、9月25日に被害届を受理した。
当時、被害を訴え出なかったことについて、女子生徒は「皆に知られることで学校に通えなくなると思った」という趣旨の話をしているという。
北村容疑者は今月10日、三原台中の校長室で、別の女子生徒の裸の画像を所持したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された。
逮捕後、複数人から相談が寄せられたといい、同課はほかにも被害者がいるとみて調べる。
練馬区は再逮捕を受けて、「被害に遭われた方に深くおわびする。今後厳正に対処する」とのコメントを出した。
東京・練馬区の区立中学校の校長の男が、元教え子の女子生徒のわいせつな画像が保存されたビデオカメラを所持したとして逮捕されました。
東京・練馬区立三原台中学校の校長・北村比左嘉容疑者(55)は、過去に勤務していた別の練馬区立中学校の女子生徒のわいせつな画像が保存されたビデオカメラを所持した疑いがもたれています。
警視庁は北村容疑者がこの学校内の一室で女子生徒にわいせつな行為に及び、その様子を自分のビデオカメラで撮影したとみて捜査しています。
警視庁によりますと、被害女性が去年11月に、教職員による性暴力の相談窓口に「過去にわいせつ行為を受けた」などと匿名で連絡したということです。この相談窓口は教職員の性暴力が相次いでいることを受け、東京都教育委員会が去年4月に開設したものでした。
その後、今年7月に練馬区の教育委員会が警視庁に相談し、事件が発覚。きのう警視庁が北村容疑者の自宅などを家宅捜索し、中学校の校長室の机の中からビデオカメラを押収しました。ビデオカメラからは画像だけではなく、複数のわいせつな動画も見つかっていて、警視庁は余罪を調べています。
取り調べに対し、北村容疑者は「勤務していた中学校の生徒を撮影したものです」、「下半身を触っている画像や裸が写っている画像が入ったビデオカメラを所持したことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
また、動機については「撮影した当時、再び見ることがあると思って保存していました」と供述しているということです。