後絶たぬ不適切な教職員…懲戒処分早くも計20件 20代女性教諭、児童の日記をSNS投稿 匿名相談で発覚、からかう文言も 鹿児島県教委

後絶たぬ不適切な教職員…懲戒処分早くも計20件 20代女性教諭、児童の日記をSNS投稿 匿名相談で発覚、からかう文言も 鹿児島県教委
南日本新聞 2024/12/20(金) 6:03配信

 鹿児島県教育委員会は19日、児童の日記やテストの画像などを交流サイト(SNS)に投稿した北薩地区の女性小学校教諭(25)を、減給1カ月(給料月額と教職調整額の10分の1)とした。このほか、人身死亡事故の懲戒処分も発表。2024年度の懲戒は計20件となった。

 県教委によると、教諭は22年5月初旬から24年6月中旬までの間、担任する児童のテストや日記のほか、授業風景などをスマートフォンで撮影。個人や内容が判別できる状態の画像や動画を、少なくとも13回、閲覧者を限定してSNSに投稿していた。児童への不適切な文言や、からかうような文言も記載していた。

 県ホームページの相談窓口に9月、教諭の投稿に関する問い合わせが匿名で届いたため発覚。教諭は「少人数しか閲覧できないため、守秘義務違反などにあたるという意識が低くなっていた」と反省している。

 県教職員課は事案を受け、SNSの利用に関する緊急指導の通知を10月、県内の公立学校に出した。中島靖治課長は「人権侵害にあたる事案が発生したことは遺憾。意識の更新や変容を図る取り組みを行うよう、指導する」としている。

 大島地区の小学校女性教頭(44)は4月14日午後5時ごろ、私用で乗用車を運転中、奄美市笠利町の県道を横断していた園児をはねて死亡させ、減給1カ月(給料月額の10分の1)。懲戒処分が相次いでいることから、県教委は有識者の知見を取り入れた研修を計画している。

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