グループホームに入居する高齢者の銀行口座から勝手に現金20万円を引き出したとして、施設職員の男(58)が窃盗の疑いで逮捕されました。 男は去年12月27日午前11時10分ごろ、不正に入手したキャッシュカードで、札幌市北区の銀行のATMから現金20万円を引き出した疑いが持たれています。 警察によりますと、男は札幌市の北海道警北署管内にあるグループホームの職員で、入居する70代男性のキャッシュカードを使いました。 男性は時々、別の職員にキャッシュカードを預けて、現金を引き出して来るよう頼んでいました。 男と男性は面識があったみられますが、男は男性の現金を引き出す担当者ではありません。 約1年前の去年2月、施設の職員が通帳の記録から、男性の依頼ではない現金の引き出しを発見。通報を受けた警察が捜査していました。銀行の防犯カメラに現金を引き出している男の姿が映っていたことなどから容疑が固まり、ことし1月15日に男は逮捕されました。 調べに男は「生活費にゆとりがほしくてやった」と容疑を認めています。 男性の口座には不審な引き出し記録が複数回あります。 警察は男に余罪があるとみて、キャッシュカードや暗証番号の入手方法を調べています。