サッカー日本代表・森保一監督(56)が今月末から3週間渡欧することを明かした。 目的は選手視察だ。森保監督は海外組の選手について「常に(代表スタッフの)誰かが見られる環境づくりをしていきたい」とスタッフがローテーションを組み、継続して現地視察を行っている。 指揮官が注目しているのはFW町野修斗(25)、キール=と、MF佐野海舟(24)、マインツ=の2人。代表招集の条件を「海外組の選手はチームの主力であること」としており、2人はこの条件にあてはまる。今季はともにドイツ・ブンデスリーガで主力としてプレーし、町野はリーグ戦7ゴール、佐野は「ドイツだけではなく欧州全体でもトップクラスになる選手だ」(マインツのボー・ヘンリクセン監督)と赤丸急上昇だ。 森保ジャパンはFWの駒不足と遠藤航(31)=リバプール、守田英正(29)=スポルティング=に続くボランチ勢の若返りが急務で2人はこれにピタリとあてはまる。 特に佐野は「長い間〝追跡〟していた選手」と森保監督が推しメンとしている戦力。ただ、昨年7月に不同意性行容疑で逮捕され、不起訴処分となったが代表復帰には逆風もある。昨年1月に性加害疑惑を報じられた伊東純也(31)=スタッド・ランス=は、同9月のW杯アジア最終予選で日本代表に復帰している。 最終予選は残り4試合で、あと1勝すれば本大会出場が決定する。この2人を含む森保監督の新戦力構想は、本大会での戦いを想定してのものとなっている。 (久保武司)