仙台循環器病センターに勤めていた麻酔科医の男が、医療用の麻薬を自分に注射したとして逮捕された事件で、現場に複数の注射器が散乱していたことが分かりました。 麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで逮捕された埼玉県さいたま市に住む麻酔科医・室井賢一容疑者(61)は1月24日朝、送検されました。 室井容疑者は2022年10月、麻酔科部長として勤めていた仙台循環器病センターで、医療用の麻薬「フェンタニル」を数ミリリットル所持し、自分の体に注射して使った疑いが持たれています。 室井容疑者が倒れていた更衣室には、事件で使用された注射器が複数散乱していたことが関係者への取材で新たに分かりました。見つかった注射器は、病院の注射器と同じメーカーのものだったということです。 室井容疑者は手術の休憩中に更衣室で倒れ、麻薬中毒の疑いで病院に搬送されていました。