飼い猫の世話を放棄し置き去りにしたとして、27歳の女が逮捕されました。 動物保護団体のメンバーが保護した直後の映像では、猫はやせ細り、ぐったりとしています。人への恐怖心からか激しく威嚇する様子も。 (NPO法人アニマルレスキューたんぽぽ 本田千晶代表)「(保護したとき)便器の横で倒れていたんです。水が飲みたかったんでしょうね。そこで行き倒れていて」 家主で猫の飼い主だった女は家に帰らず、家賃を滞納するなどし、去年8月末、夜逃げ同然で部屋を出ていきました。管理人が確認のため部屋に入ると、衰弱した猫が置き去りにされているのを見つけたということです。 (本田千晶代表)「夏場の密室なので温度がすごく高くて、猫は全く動けない状態で、瀕死状態。部屋に猫のものが一切なく、キャットフードもなく、ゴミが散乱している状態でした」 動物愛護法違反の疑いで逮捕されたのは、京都市下京区に住む無職の27歳の女です。女は去年7月、当時住んでいた大阪市生野区のマンションの一室で、飼っていた猫を置き去りにし、生命を危険に晒した疑いがもたれています。 警察の調べに対し、女は「引っ越しで部屋を離れた際に世話を放棄したことは間違いありません」と容疑を認めているということで、警察は責任能力の有無も含め慎重に調べています。 生死の境をさまよった猫は団体に保護され、今は少しふっくらし、歩くこともできるようになったということです。