家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を改造して不正に販売し、1月に逮捕された男が、他人の個人情報を無断で使ってフリマサイトのアカウントを作り、そこに紐付けられた口座に売上金を隠していたとして、再逮捕されました。 再逮捕されたのは、茨城県の運送業・乙部文裕(おとべ・ふみひろ)容疑者(58)で、去年、他人の個人情報を無断で使ってフリマサイトのアカウントを作っていた疑いが持たれています。 乙部容疑者は、任天堂が商標権を持つ「ニンテンドースイッチ」を自分で改造してフリマアプリで1台販売したとして、1月に逮捕されていました。今回はそれとは別のフリマサイトで、乙部容疑者が過去に規約違反をして自分のアカウントが使えなくなったことから、何らかの方法で入手した他人の個人情報を無断で使い、不正にアカウントを作成して物品を販売していたということです。 また、乙部容疑者は、そのアカウントに紐付けられた他人名義の口座に“改造スイッチ”の売上金を振り込ませて隠した疑いでも、逮捕されました。 県警の調べに対し乙部容疑者は、いずれの容疑も認めたうえで、不正にアカウントを作ったことについては「自分のアカウントが利用不可になったので他人の名義で作った」と話し、他人の口座に“改造スイッチ”の売上金を振り込ませたことについては「自分名義の口座を紐づけられないので、他人の口座を使った」と供述しているということです。 県警は、乙部容疑者を最初に逮捕した1月15日の時点で“改造スイッチ”を「4台」押収していて、「乙部容疑者が複数のフリマサイトで“改造スイッチ”を何台か販売していた」とみていて、裏付け捜査を進めています。