【速報】2024年特殊詐欺被害額が約722億円で過去最悪に SNS型投資・ロマンス詐欺の1日当たり被害額は約3億5000万円 警察庁

2024年の特殊詐欺の被害額が約722億円にのぼり、過去最悪となったことがわかりました。また、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害額は2023年から3倍近く増えて、約1268億円に上り、1日当たりの被害額は3億円を超えています。 警察庁の発表によりますと、2024年の特殊詐欺の認知件数は2万987件で、前の年から1割近く増え、被害額は約722億円に上り、過去最悪となりました。 インターネットバンキングを使った手口の増加により、受け子の検挙数が減る一方、サイバー空間だけで事件が完結していることで、手口が複雑になっているということです。 ▼SNS型投資・ロマンス詐欺 SNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は、前の年から6000件以上増えて1万164件に上り、被害額は3倍近く増えて、約1268億円でした。1日あたりの被害額は約3億5000万円に上り、深刻な被害となっています。 ロマンス詐欺は、マッチングアプリで知り合った犯人からLINEなど別のSNSに誘導され、「恋人になって一緒に暮らすためのお金を稼ぎたい」などと恋愛感情を巧みに利用する手口で、マッチングアプリの運営会社によって本人確認の厳格さにばらつきがあることが課題となっています。 警察庁は「真剣な結婚相手を探す目的のマッチングアプリなのであれば、本人認証ができる仕組みを徹底してもらいたい。引き続き事業者に要請していく」としています。 ▼警察官を装う詐欺 警察官を装い金を騙しとる手口を含むオレオレ詐欺の認知件数は、前の年から4倍以上増え4192件で、被害額は371億円に上り深刻な問題となっています。 警察官を装った詐欺では、警察官を語る犯人から「あなたが詐欺事件の容疑者となっている」などと電話で通知があり、その後LINEなどのアプリに誘導され、警察官の制服を着た人物や偽の警察手帳、逮捕令状の画像が送られたうえで、「優先調査により勾留を免れることができる」「優先捜査費を払えば優先的に捜査する」などと騙し、指定の口座に現金を振り込ませるなどの手口がみられるということです。 警察官を装った詐欺の被害者は半数以上が64歳以下で、約2割が20代・30代だということで、警察庁は「警察がLINEなどのアプリで連絡をすることはない」とし、こういった連絡があった場合は、最寄りの警察署に対面で相談するよう呼びかけています。 ▼インターネットバンキングに要注意 去年1年間の特殊詐欺(被害額500万円以上)やSNSを使った投資・ロマンス詐欺被害について警察庁が分析したところ、インターネットバンキングを使って送金させる手口が認知件数の6割に上り、急増していることがわかりました。 ATMと違い、インターネットバンキングでは上限額の設定を自分で手軽に変えることができることから、高額な被害額に繋がっていて、警察庁は注意を呼びかけています。

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