大阪・道頓堀にあるグリコ看板下の遊歩道「グリ下」に出入りしていた家出中の少女(17)を東北地方などに車で連れ回し、売春させたとして大阪府警は14日、売春防止法違反(管理売春)などの疑いで、堺市美原区の無職、滝本絵斗(かいと)(25)と大阪府大東市の会社員、新山隼士(しゅんと)(21)の両容疑者を逮捕したと発表した。 府警によると、少女は「10日間で100人ほどの男性に売春をさせられていた。1日1食の日もあった」と話しており、詳しい状況を調べている。 2人の逮捕容疑は、共謀し昨年6月15~25日、少女を車に乗せて大阪府や東北地方6県、新潟県を連れ回し、ホテルなどで売春させたとしている。府警は認否を明らかにしていない。 府警によると、少女は令和5年7月ごろからグリ下に出入りし、同年11月に家出した後は「パパ活」などで生活費や遊興費を稼いでいた。昨年6月、滝本容疑者から「稼げる出稼ぎがある」などと勧誘を受けた。 昨年7月に警察官がミナミで、少女に職務質問し、捜査を進めていた。少女は「最初は稼げると思ったが、知らない土地で不安になり、体力的にもきつかった。終盤は帰りたくて仕方がなかった」と説明したという。 両容疑者らは出会い系サイトで成人女性になりすまして売春相手を集めていたとみられ、府警が詳しい実態を調べている。