韓国国民に不安と衝撃を与えた「非常戒厳」宣布(2024年12月3日)から84日。その首謀者とされる尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を罷免するかどうかの弾劾審判が結審した。 憲法裁判所は3月中旬にも決定を言い渡す見通しだ。憲法裁の裁判官8人のうち6人以上が弾劾を妥当と判断すれば大統領は罷免され、60日以内に大統領選が実施される。 一方、賛成が6人に満たなければ弾劾は棄却され、尹大統領は職務を継続することとなる。 韓国世論が弾劾賛成・反対の真っ二つに割れるなか、弾劾が認められても棄却されても韓国の政治的混乱が収まる気配はない。