オーストラリア・メルボルンのアバロン空港で6日、弾丸の入った銃を機内に持ち込むなどした17歳の少年が逮捕され、航空機を不法に乗っ取ろうとした罪など8つの罪で起訴された。乗客約160人にけがはなかった。 警察によると、事件は同日午後2時20分ごろ発生した。容疑者は、単独でセキュリティーフェンスの穴からジェットスターの国内線が運航するアバロン空港に侵入した。 容疑者は銃を隠し持って機内に入り、不審に思った乗客やパイロットによって取り押さえられた。拘束に協力した乗客のクラーク氏によると、容疑者は作業員を装った服装をしており、クルーが作業のための書類を求めると苛立つそぶりを見せた。クラーク氏は、容疑者の意図は分からなかったものの、容疑者のすぐそばで散弾銃の銃口が光ったのを確認すると、「考える前に」タックル。取り押さえた容疑者の腰に巻いていた工具ベルトから銃が確認された。 事件後アバロン空港は一時閉鎖されたが、6日遅くに安全対策が強化された上で運航を再開した。同空港は「セキュリティー対策のさらなる強化を実施し、空港ターミナルおよび周辺エリアの安全確保に努める」と声明を出した。