招集外の理由は? 日本サッカー協会(JFA)は13日、2026年北中米W杯アジア最終予選バーレーン戦(20日)とサウジアラビア戦(25日、ともに埼玉)に臨む日本代表メンバー25人を発表した。 順当な選考となった中、ドイツ1部マインツで活躍中のMF佐野海舟の名前はなかった。この日の会見で森保一監督は「招集していない選手について、できるだけ言及はしないでおこうと思う。佐野海舟も含めて代表に入ってもおかしくない選手はたくさんいる。そういう中で今回のメンバーを決めた」と語るにとどめた。 不起訴になったものの、昨年7月に都内で女性への不同意性交の容疑により、警視庁に逮捕されたことが影響しているとの見方もある。 しかし、元日本代表FW武田修宏氏(本紙評論家)は「騒動どうこうより、森保の好きな言葉は『積み重ね』『継続』『自然体』だから、積み重ねという面では常連選手になるだろうし、活躍しているからすぐに呼ぶことはない。広島監督時代も戦術を理解させてから選手を使っていた」と指摘した。 今回のバーレーン戦に勝てば、史上最速で8大会連続8回目のW杯出場が決まり、引き分けでも他の試合結果次第で本戦切符が手に入る状況。それだけに、森保監督は「試すというより、W杯出場権を確実に勝ち取ることが優先順位の一番」と力説する。負けられない戦いでは、戦術理解度の高い選手が優先となったわけだ。 武田氏は「代表に呼んで見たいだろうけど、今回は2試合に集中しているから、そこまでの余裕はなかったのだと思う」。佐野にお呼びがかかるのはいつになるのだろうか。