【日本アカデミー賞】横浜流星 最優秀主演男優賞「正体」で受賞 感謝「本気で命を賭す覚悟で」

第48回日本アカデミー賞の授賞式が14日、都内のホテルで行われ、「正体」の横浜流星(28)が最優秀主演男優賞を初受賞した。 同作は吉岡里帆の助演女優賞、藤井道人監督の監督賞を合わせ3部門で最優秀賞を獲得。 「この受賞は『正体』の仲間たち、作品を愛してくださった皆さまのおかげです。心から感謝しています。自分は芝居はうまくないですし、人間としても遊びがなく、頑固でつまらない人間です。それを誰よりも分かっているから、毎日芝居のことを考え、作品命でおおげさかもしれないですけど、本気で命を賭す覚悟で向き合っています。その向き合いが少し認めていただけたような気がして励みになりました」と喜びをかみしめてあいさつした。 染井為人氏の同名小説が原作。日本中を震撼(しんかん)させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けるも脱走し、容姿を変えながら逃走・潜伏を続ける主人公を熱演した。藤井監督とは10年来の付き合いで、長編映画では3度目のタッグ。 「5年前に自分は新人賞を受賞し、藤井さんは新聞記者で最優秀作品賞を受賞しました。そのとき自分は心の底から喜び、一緒にこの場に立ちたいと思いました。藤井組でこの場にいれていることに自分の中で大きな意味があります」と感慨深げに語った。 先月贈呈式が行われた毎日映画コンクールでも「正体」で主演俳優賞を受賞。放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で主演を務めている。「若輩者ですが、映画業界のさらなる発展のために尽力してまいります」と熱い思いを込めた。

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