加古川とたつのの女児殺傷、容疑者の男を近く起訴へ 神戸地検 鑑定留置が終了

兵庫県加古川市で2007年、小学2年の女児=当時(7)=が刺殺された事件で、兵庫県警に殺人容疑で逮捕された勝田州彦容疑者(46)について、神戸地検が近く、殺人罪で起訴する方針を固めたことが14日、関係者への取材でわかった。06年にたつの市で小学4年の女児=当時(9)=を刺したとされる事件も殺人未遂罪で起訴する。 約3カ月に及んだ鑑定留置が同日に終わり、責任能力を問えると判断したとみられる。 県警は昨年11月、たつの市の事件について、別の事件で服役中だった容疑者を殺人未遂容疑で逮捕。その後、加古川市の事件でも再逮捕した。発生から17年が経過していた。 加古川市の事件の逮捕容疑は07年10月16日夕、同市別府町の女児宅の玄関前付近で、胸と腹をナイフで刺し殺害した疑い。たつの市の事件は06年9月28日夕、同市新宮町の路上で、帰宅中の女児の胸などを刺し殺害しようとした疑い。女児は重傷を負った。 捜査関係者によると、勝田容疑者は加古川市の事件について、逮捕前の任意の聴取に「ナイフで女の子を刺した。ナイフは海に捨てた」との趣旨の説明をしたが、逮捕後は「黙秘します」と話したという。 地検は昨年12月から、容疑者の精神状態を調べる鑑定留置を行っていた。県警は今年1月以降、逮捕前の供述に基づき、同県播磨町新島沿岸の海で、加古川市の事件で使われたとされるナイフの捜索を続けている。

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