ドゥテルテ前フィリピン大統領、初審理 人道の罪で公判前手続き ICC

【パリ時事】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は14日、多数の麻薬密売人らを暗殺集団に殺害させたとして、人道に対する罪の疑いで逮捕されたフィリピンのドゥテルテ前大統領(79)の初審理を行った。 公判前の手続きで、ドゥテルテ氏は出廷せず、判事の人定質問などにオンラインで応じた。 ドゥテルテ氏は在任中、違法薬物根絶を目指して「麻薬戦争」を展開。少なくとも数千人が殺害されたとみられている。比警察が11日に逮捕。12日にICCへ引き渡され、ハーグ郊外の勾留施設に入った。 審理冒頭、判事は「ドゥテルテ氏はかなりの時差を伴う長旅をした」と述べ、オンラインでの参加を認めたと指摘した。 判事は検察からの意見も聴いた上で、ドゥテルテ氏の公判を開くかを後日、正式決定する。裁判になれば判決までに数年かかる見通し。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする