フィリピン・ドゥテルテ前大統領 ICC審理にオンライン出席 罪状認否の機会なし

在任中の「麻薬戦争」をめぐり逮捕・移送された、フィリピンのドゥテルテ前大統領(79)がICC(=国際刑事裁判所)の審理にオンラインで出席しました。 「私はロドリゴ・ロア・ドゥテルテです。ミドルネームはロア、姓はドゥテルテです」「生年月日は1945年3月28日です。フィリピンのレイテ島で生まれました」(フィリピン ドゥテルテ前大統領) ドゥテルテ前大統領は、フィリピン南部のダバオでの市長時代や大統領だった2011年〜2019年にかけて、「麻薬戦争」と呼ばれる強硬な取り締まりで、多くの密売人や中毒者らを殺害した「人道に対する罪」に問われています。 11日にフィリピンで逮捕され、翌日逮捕状を出したICCのあるオランダ・ハーグに移送されました。ドゥテルテ氏は移送が長時間だったことなどから、ICCの許可を得て、14日にオンラインで審理に参加しました。14日には、公判の開始に向けた手続きとして、名前の確認や起訴内容の説明などが行われ、罪状認否の機会はありませんでした。 今回の逮捕と移送についてドゥテルテ氏側は、「外国勢力への引き渡しは国の主権の侵害だ」と反発しています。14日の審理でも、ドゥテルテ氏の弁護人が、「主権国家の元大統領の誘拐であり、政治的な行為だ」と非難しました。(ANNニュース)

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