● 日産・内田社長が退任 次期社長は46歳の役員 日産自動車は3月11日に取締役会を開き、4月1日付で内田誠社長が退任し、後任の代表執行役社長兼最高経営責任者(CEO)に現在商品企画の責任者であるチーフ・プランニング・オフィサー(CPLO)のイヴァン・エスピノーサ氏が就任することを発表した。 内田社長の退任は、今期に赤字転落見通しという業績悪化の経営責任と、ホンダとの経営統合“破談”を受けた事実上の解任となる。次期社長に選ばれたエスピノーサ氏は、ゴーン元会長が日産の業績をV字回復させた後の2003年にメキシコ日産に入社後、タイ日産を経て16年に日産本社に入社。商品企画畑で頭角を現した人物で、46歳と日産役員の中でも若い。なお、ほかの社長候補として何人かの外国人役員の名前も報道で挙がっていたが、あえて名前を挙げないものの、社長候補として有力な日本人プロパーもいることを筆者は把握している。 日産は、すでに3月6日に社長交代を含めた経営陣の刷新に向けて「指名委員会」を開いており、エスピノーサ氏を次期社長として選出。12日の取締役会で決定となった。19年12月に内田社長が就任して以来、ゴーン体制末期から抜け出せなかった旧経営陣の陣容から、ようやく切り替わることになる。 日産は、12日夕に社長交代の緊急記者会見を行い、内田社長とエスピノーサ氏、さらには独立社外取締役で取締役会議長の木村康氏の3人が出席した。