SNSで知り合った年端もゆかぬ女子高生に裸の映像を送らせるという、社会人としてあるまじき行為をした会社員が3月4日、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで兵庫県警生田署に逮捕された。 「昨年11月、当時高校1年生の少女(16)がX上で《話し相手が欲しい》とつぶやいているのを見つけた兵庫県芦屋市の会社員・九門建容疑者(29)はDMを送信。話を聞くことを口実にして2人で会う約束を取り付け、性行為に及んだ疑いがもたれています。 九門容疑者はその後、女子高生に対して『裸の写真を送って』と要求。胸と陰部が写った全裸の映像を3回、自身のスマホに送信させていました」(全国紙社会部記者) 九門容疑者が犯した罪はこれだけではない。実は同じ時期、別の10代の少女ともわいせつな行為に及んでいたのだ。 「その少女ともSNS上で知り合って、会う約束を取り付け、神戸市内のラブホテルで性行為に及んでいました。娘が帰宅しないのを不審に思った少女の母親がスマホの位置情報を確認すると、ラブホテルが表示されたそうです。 母親は警察に『娘がラブホテルにいるかもしれない』と相談。帰宅した少女に警官が話を聞くと、『SNSで知り合った相手と仲良くなり、ラブホテルでそういう行為をした』と明らかにしました」(捜査関係者) 実はこの翌月にも、九門容疑者は中学3年生の少女と神戸市内のラブホテルで性行為に及んでいた。 ◆九門容疑者の”余罪” 「九門容疑者は少女たちに最初の一回だけ“お小遣い”として金銭を渡し、その後は金銭を介さず性行為に及んでいました。優しいお兄さんを演じ、話し相手になることで心を開かせていました。 九門容疑者はどこにでもいそうな普通のサラリーマンといった風貌ですが、今年1月12日にも大阪府豊中市内のホテルで少女と性行為をした大阪府青少年健全育成条例違反の疑いももたれている。押収されたスマートフォンには複数の少女とのやり取りが残っていました」(同前) 未成年がSNSを使用するリスクについて、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏はこう指摘する。 「そもそも、会ったこともない人にSNSで自分の写真を送ることは拡散のリスクなどもあって危険なことです。しかし、判断能力が十分に身についていない未成年の少女は、相手に『俺のことが信用できないの?』などと言われると、ついつい送ってしまう。 今の小学生や中学生は、SNSで知り合った人に写真を送ってはいけない、1対1で会ってはいけないという危機管理の意識が低い人も少なくない。今後は文科省や国が主導のもと、SNSにおける危機管理の教育がより必要になると思います」 警察の調べに対し、九門容疑者は「性行為をしたことは間違いないが、写真は女の子が(自分から)送ってきた」と供述しているという。いい大人が未成年の少女の寂しさにつけこんでいたのだから卑怯にして悪質、情けないとしか言いようがない。