「エライ女だ。私の負けだな」銀行のトップが女性実業家に12億円もの融資…国政を巻き込んだ“世紀の詐欺事件”が発覚するまで

銀行など金融機関の不正融資といっても、ほとんどの国民に直接関係はないが、往々にして「疑獄」(高官が関係する大掛かりな汚職事件)につながることがある。 今回取り上げるのは、地方銀行の頭取が女性実業家に、見合わない担保で12億円も融資し、うち4億円あまりを焦げ付かせたとされる事件。1958(昭和33)年、「戦後」から高度成長への転換期、数多くの著名人が登場するこの事件にはどんな時代的意味があったのか。 当時の新聞記事は見出しはそのまま、本文は適宜書き換え、要約する(当時は「容疑者」呼称はなく、呼び捨てだった)。文中いまは使われない差別語、不快語が登場するほか、敬称は省略する。(全3回の1回目/ つづき を読む) ◆◆◆

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする