特殊詐欺事件の被害金を引き出したとして、兵庫県警特殊詐欺特別捜査隊や葺合署などは17日、窃盗容疑で、秋田市の無職の男(27)=詐欺などの罪で起訴=を再逮捕した。県警の調べに容疑を認めているという。 再逮捕容疑は、男2人らと共謀し2023年12月15日、東京都渋谷区にある金融機関ATMで、不正に得たキャッシュカードを使用して6回にわたり、計90万1千円を引き出した疑い。 県警によると、再逮捕された無職の男は、被害者からキャッシュカードなどを預かる「受け子」役や、現金を引き出す「出し子」役を務め、他の男2人らと、東京都目黒区に住む女性(88)から現金をだまし取った疑いが持たれている。 無職の男は女性からキャッシュカード5枚を受け取り、第三者名義の四つの口座に180万円を送金。県警は男が四つの口座から現金を引き出していたとみている。男はこれまでの県警の調べに、X(旧ツイッター)で闇バイトに募集し、事件に関与した旨の説明をしたという。 無職の男はこの目黒区の女性からキャッシュカードをだまし取り、現金300万円を引き出すなどしたとして、詐欺や窃盗などの疑いで逮捕され、神戸地検に起訴されていた。