「危険運転致死罪で起訴を」飲酒運転の車にはねられ死亡 最愛の母失った男性による署名活動 5万通超える

富山市で「飲酒運転」の車にはねられ女性が亡くなった事故から今月で1年です。 遺族は書類送検された運転手を、より刑の重い「危険運転致死罪」で起訴するよう署名を富山地方検察庁に提出しました。 *中田康介さん 「1年経つが、あまり変わっていないのが正直なところ。過失運転致死罪ではなく危険運転致死罪で訴えたい。」 富山市出身の中田康介さん。 去年3月、最愛の母親をこの場所で亡くしました。 事故から今月で1年。中田さんの気持ちにある変化がありました。 *中田康介さん 「母はもともと明るくみんなを元気にする人間だったので、自分たちも悲しんでばかりはいられない。どうすれば母親が喜んでくれるのかを少しずつ考えられるようになった」 中田さんの母でピアノ講師だった井野真寿美さん(62)。 去年3月21日の未明、富山市総曲輪の国道で横断歩道を渡っていたところ、酒を飲み車を運転していた当時42歳の男にはねられ死亡しました。 飲酒運転で現行犯逮捕された男は、飲食店2軒をはしごし、一方通行の道を逆走。 警察の調べに対し、「飲酒運転になるとわかっていたが、代行が見つからず運転した」と話し、過失運転致死などの疑いで書類送検されました。 中田さんたち遺族は「過失運転致死罪」より刑が重い「危険運転致死罪」で起訴すべきと、オンラインや街頭で署名活動を続けてきました。 17日、オンラインなどで集まった署名3927通を富山地方検察庁に提出しました。 今年1月に提出した分の署名と合わせると5万724通分にのぼります。 *中田康介さん 「何も結果が出ていないので、これからも変わらず。危険運転致死罪で起訴できないかを訴えたい」 県警によりますと、県内で去年1年間に発生した飲酒運転の事故は26件と過去5年間で最も多くなり、そのうち、死者は亡くなった井上さんと合わせて2人でした。 これから歓送迎会の時期、飲酒する機会が増える人も多いと思いますが、県警はお酒を飲んだら絶対にハンドルを握らないよう呼びかけています。

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