犬山市の女児死亡事件 検証委 児相と担当機関との間の上下関係で意思疎通が十分でなかった可能性を指摘

愛知県犬山市で、当時7歳の女の子が母親らから虐待をうけ死亡したとされる事件で、愛知県の検証委員会は3月18日、調査の中間報告を行い、児童相談所とその他の関係機関の意思疎通が十分でなかった可能性を示しました。 事件は2024年5月に犬山市で起きました。当時小学1学生の島崎奈桜さんが死亡しま母親と内縁の夫に暴行を受け、死亡させたとされています。その後母親と内縁の夫は逮捕・起訴されています。 事件を受けて県は、再発防止策を検討するため第三者による検証委員会を設置し、これまでに8回の委員会を実施しました。 18日、検証委員会の折出健二委員長は名古屋市内で会見を開き、関係機関へのヒアリング調査の内容から整理した事案の問題点について中間報告を行いました。 折出委員長によりますと、これまでに、児童相談所や一時保護所の職員など、女児に関わった機関の職員約20人にヒアリングを行いました。その結果、児童相談所とその他の関係機関の間に上下関係があり意思疎通が十分でなかった可能性があることなどが問題点として挙がったということです。現在、検証委員会は、各機関の対応が適切だったのか調査を進めています。 検証委員会は、引き続き関係機関へのヒアリング調査を行い、2025年度中には再発防止策などを盛り込んだ最終報告書をまとめる方針です。

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