元福島県の佐藤栄佐久さんが亡くなりました。 関係者によりますと佐藤さんは19日午前3時ごろ、郡山市内の施設で老衰のため亡くなったということです。85歳でした。 郡山市出身の佐藤さんは参議院議員を経て、1988年に知事に初当選、5期・18年間にわたり知事を務め、全国知事会副会長などを歴任しました。 知事在任中には1993年に福島空港の開港、2001年には東京一極集中を見直す国の動きの中で、「うつくしま未来博」の開催などに尽力しました。 佐藤元知事(2002年当時)「プルサーマル計画につきましては前提となる条件が消滅しており、白紙撤回してものと認識」 また、原発をめぐっては東京電力のトラブル隠しなどを受けてプルサーマル計画受け入れの白紙撤回に踏み切るなど「物申す知事」として知られました。 5期目途中の2006年に、弟が関与した県発注の工事をめぐる談合、汚職事件で責任を取り、任期途中で知事を辞職しました。 その後、逮捕・起訴され無罪を主張していましたが、2012年に懲役2年・執行猶予4年の有罪判決が確定していました。 関係者によりますと今月27日に通夜、28日に葬儀が行われるということです。