成功を夢見て若くして台湾からアメリカに渡ったジェリー・シューは、やはり台湾出身の伴侶を得て3人の子を育てあげ、エンジニアとして定年まで勤め上げた。ようやくアメリカで悠々自適の日々を過ごすかと思いきや、わけあって現在はひとり台湾に暮らしている。なぜならばジェリーは、ある日かかってきた1本の電話をきっかけに、98万8000ドルという大金を失うことになったからだ──。 3月20日に公開される映画『ジェリーの災難』は、初老の移民男性・ジェリーが巨額の詐欺被害に遭った体験をもとに自ら脚本を書き、さらには主演をも務めた作品。すでに各国の映画賞を多数受賞した話題作でもある。