大阪府泉佐野市にある元宿泊施設の建物を行政の許可を得ずに増築したとして、ホテル経営者の中国籍の男が逮捕されました。 建築基準法違反(工事施工停止命令違反)の疑いで逮捕されたのは、ホテル運営会社社長で中国籍の林貞枝容疑者(55)です。 林容疑者は、増築工事中の泉佐野市内にある元宿泊施設の建物について、去年10月に大阪府から工事の停止命令が出ていたにも関わらず従わなかった疑いが持たれています。 警察によりますと去年5月、近隣の住民から「建物で工事が行われているが、建築確認等の許可が必要ではないか」と大阪府に相談があり発覚しました。 大阪府は工事を止めるよう林容疑者側に2度の勧告を行いましたが、林容疑者は従わず、府が去年10月工事施工停止命令を出していました。 林容疑者は、「私は認めません。工事は止めています」と容疑を否認しているということです。 建物は鉄骨造3階建てで、以前は別の事業者が経営する宿泊施設だったとみられています。 警察は押収した図面などから、増築の目的は新たな宿泊施設とするためだったとみていて、経緯を詳しく調べています。