大阪府八尾市の住宅でコンクリート詰めにされた女の子の遺体が見つかった事件で、女の子は逮捕された男のめいと判明しました。また、女の子が死亡する前に住民票が削除されていたことが分かりました。 コンクリートに詰められて見つかった女の子。事件を防ぐことは、できなかったのでしょうか? 先月、大阪府八尾市の住宅の一室でコンクリートが詰められた衣装ケースからミイラ化した女の子の遺体が見つかりました。死体遺棄の疑いで逮捕されたのは飯森憲幸容疑者と交際相手の柴田朱里容疑者。 (飯森容疑者)「しつけとして叩いた。翌朝見たら冷たくなっていた」 (柴田容疑者)「死体が入っていたとは知りませんでした」 飯森容疑者は容疑を認め、柴田容疑者は否認。警察はDNA鑑定などの結果、遺体は飯森容疑者のめいで当時6歳か7歳の岩本玲奈さんと判明したと発表しました。死亡推定時期は2007年ごろ。左腹部の臓器破裂などが直接の死因とみられています。玲奈さんは飯森容疑者の異母きょうだいである姉の娘です。 玲奈さんの死亡までの経緯が分かってきました。警察によりますと、玲奈さんは2002年ごろには、飯森容疑者の父親と祖母と姉と4人で生活していました。しかし、2004年6月に父親が八尾市役所に来て「姉と玲奈さんがどこかに言ってしまった」と申し出ます。 同じ年の9月に八尾市は2人の居住実態がないと判断し、住民票を削除しました。その後、2006年10月ごろに父親が「面倒をみられない」ということで飯森容疑者が引き取りました。そして2007年ごろ、玲奈さんは亡くなったとみられています。 もし住民票があれば、小学校の入学にあたり、就学前検診などチェックされる仕組みになっています。住民票を削除した八尾市の対応は適切だったのでしょうか? (八尾市の担当者) 「自宅に行き家主さんらに確認するなどして、最終的には飯森容疑者の父親の申し出があって判断した。記録を見る限りは適切な処置だった」 「もし住民票が残っていたら、実態を把握するきっかけになったかもしれない」 「(Q.父親から2人の行方が分からなくなっていると言われたとき、警察や児相へ通報は?)記録に残っていない」