電線などを盗むために倉庫に忍び込んだとして、兵庫県警生田署は21日、建造物侵入と窃盗未遂の疑いで、西宮市の自営業の男(32)を逮捕した。同署の調べに「借金返済のために元職場に入って盗もうとした」などと容疑を認めている。 逮捕容疑は20日午後10時半~午後11時10分ごろ、神戸市中央区加納町6の関西電力送配電の倉庫に侵入し、電線などを盗もうとした疑い。 同署によると、倉庫から備品が無くなることが相次ぎ、同社は倉庫内に防犯カメラを設置。当日、不審者が映ったことから同社員が捜査員に連絡し、署員が現場へ向かったがすでに逃走していた。 同署はカメラの映像などからこの男を特定した。逮捕された男は同社の元社員と説明し、「今までに数十回ぐらいは盗み、買い取り業者に売りさばいていた」と供述しているという。 倉庫の入り口ドアには番号で開錠する鍵が付いていたが、社員であれば暗証番号を把握できた。倉庫内の電線や工事部品が無くなったのは少なくとも昨年から今年にかけてとされ、同署が関連を調べている。