50日以内に出直し市長選実施へ 秋田・鹿角市の関市長に対する2回目の不信任決議が市議会で可決

パワハラ問題で揺れる秋田県鹿角市で21日市議選後初となる市議会が臨時で開かれ、関市長に対する2回目の不信任決議が可決されました。関市長は21日付けで失職し50日以内に出直し市長選が行われます。 市議選後初となる議会は午前10時に始まり、鹿角市の関市長は議会冒頭であいさつしました。 関厚市長:「未来を拓くまち鹿角の実現のため全力で市政運営につとめてまいりますので市民の代表である議員のみなさんからも特段のご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます」 今後も市政運営を前向きに進めたい考えを示しましたが、この約2時間後。 自身のパワハラ行為を認めず、保身のために「議会が予算審議を放棄した」と責任を押し付け、議会と対立を深めたとして不信任決議案が提出されました。決議案は議長を含む議員18人中14人の賛成多数で可決され、地方自治法に基づき関市長の21日付けでの失職が決まりました。これを受けて行われた会見で関市長は次のように語りました。 関厚市長:「厳粛に受け止めて弁明したが私としては弁明の時間が足りなかった。10分以内ということで十分にできなかった。やはり前市長が逮捕されたというのが大きかったかなと思うし市長だけじゃないぞと市の職員で市民をパワハラで圧する人たちがいると」 「逮捕された前の市長からの立て直しを目指した」や「市の職員から市民へもパワハラがあった」などの主張を1時間にわたり報道陣に繰り返し次期市長選に出馬する意向を示しました。 関厚市長:「市民の誰もが信頼できる鹿角市にそうした思いでもう一度市政の舵取り役を目指す決意だ。難しい問題について解決していくのは自分にしかできないと思っている」 2度にわたり議会から不信任を突きつけられ自動失職となる関市長ですが、決議後の記者会見で出直し市長選への出馬の意向を示しました。 鹿角市長選にこれまで立候補を表明しているのは無所属の新人藤井陽光さん(77)です。また、このほか3人の新人が立候補の意向を示しています。この出直し市長選は50日以内に行われることになりますが、市の選挙管理委員会によりますと詳しい日程は今の段階で決まっていないということです。鹿角市の有権者数は19日時点で2万3887人です。

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