2024年に開催された「世界野球プレミア12」での優勝をきっかけに、台湾の野球ビジネスが活況を呈している。決勝戦では日本と対戦し、4対0で完勝。日本にとっては悔しい結果だったが、優勝を勝ち取った台湾は大興奮に包まれた。 その余韻はいまだに続いており、さまざまな変化をもたらしている。台湾にとって野球とは何なのだろうか。 ■最大都市、第2の都市で浮上するドーム建設 台湾第2の都市、台中市の盧秀燕市長(最大野党・中国国民党〈国民党〉所属)。次期総統選挙の有力候補の1人と目されるこの女性政治家が、2025年2月末から3月初めにかけて日本を訪問した。訪問の主な目的は、4つのドーム球場を視察することだった。