23日午前、神戸市北区に住む大学生の女性(22)が「警察官を名乗る男らに290万円をだましとられた」と兵庫県警神戸北署に届け出た。同署によると、女性は警視庁の捜査員や検事を名乗る男にマネーロンダリング(資金洗浄)の罪を疑われ、「身の潔白を示すため」と言われて290万円を振り込んだという。同署は特殊詐欺事件とみて調べる。 同署によると、22日午後、女性の携帯電話に警視庁の捜査員を名乗る男から「あなた名義の銀行口座で資金洗浄がされています」と連絡があった。 その後、大阪府警の警察官を名乗る男や、検事を名乗る男からも「出頭しなければ逮捕され、20日間出られない」「身の潔白を示すにはお金を振り込む必要があります」などと電話があった。女性は身に覚えがないまま、インターネットバンキングで指定された口座に現金約290万円を振り込んだという。 女性は振り込んだ後、友人に相談し詐欺を疑われたため、県内の別の署に相談した。