「名古屋妊婦切り裂き事件」はなぜ未解決のまま時効を迎えたのか 切り裂かれた母の腹から取り出された「息子」の“その後”

昭和末期の1988年3月18日、名古屋市内の住宅で臨月の妊婦が首を絞められ、腹を切り裂かれて死亡する事件が発生した。切り裂かれた腹の中には電話の受話器とミッキーマウスの人形の付いたキーホルダーが押し込められていた。俗に言う「名古屋妊婦切り裂き事件」である。中にいた胎児は一命を取り留め、また、愛知県警が4万人もの捜査員を動員したものの、ついに犯人を逮捕できずに時効を迎えたことでも注目された。時に「史上最悪の未解決猟奇事件」と呼ばれることもある。 被害女性をA子さん、その夫をB男さんとする。【前編】では事件の詳細を記した。当初、顔見知りの犯行が疑われたものの、ある証言から捜査は別の展開をみせる。【後編】では、困難を極めた捜査と、悲劇の子どもの“その後”を詳述する。 【前後編の後編】 ***

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