警察官をかたる男から「あなたにも逮捕状が出ている」などと言われ、昭和町の30代のパートの女性が現金200万円をだまし取られました。 県警によりますと、3月7日、女性の携帯電話に国際電話の番号から着信があり、電話に出ると「あなたの携帯電話が2時間後に使えなくなる。ダイヤル1を押してください」などと音声ガイダンスが流れました。 女性がダイヤル1を押したところ、電気通信事業者の職員をかたる男が電話に出て「あなた名義で携帯電話が契約されている。警察署に被害届と無関係証明書を提出する必要がある」などと言われました。 その後、長野県警の警察官をかたる男から電話があり、SNSのビデオ通話で“警察手帳”を提示され「マネーロンダリング事件の捜査で男を逮捕しているが、あなたに200万円を渡したと供述している。あなたにも逮捕状が出ている」などと言われました。 さらに「事件に関与していないかを証明する『優先調査』というものができる。あなたの口座の紙幣番号を確認するので、調査口座に200万円を移してほしい」などと言われたため、指定された個人名義の口座に現金200万円をふりこんだということです。 女性はその後、相手と連絡が取れなくなり、ニュースで同様の詐欺被害を見たことから警察に相談して被害が発覚しました。 警察は「警察官が電話で金の話をしたら、最寄りの警察署に相談するようお願いしたい」と注意を呼びかけています。