わいせつな動画を不特定多数の人が閲覧できるようにしたとして、わいせつ電磁的記録陳列などの罪に問われたインターネット動画投稿サイト「FC2」の創業者高橋理洋被告(51)は24日、京都地裁の初公判で「事実関係について争うことはないが、米国で生活していたので犯罪という意識は薄かった」と述べた。 弁護側は、共謀したとされた人物の一部と面識はなく、わいせつ動画の配信も事前に聞いていなかったとし、ほう助にとどまる可能性も視野に審理すべきだと主張した。 検察側の冒頭陳述によると、高橋被告は19歳で渡米し米国籍を取得。最高経営責任者(CEO)を務めた会社は米国所在だが、国内の別会社を通じてサイトを管理・運営しており「無修正のわいせつ動画が配信されていることを認識しながら、収益の拡大を図った」と指摘した。 起訴状などによると、高橋被告は2013~14年、ともに管理・運営していた別会社の役員らと共謀の上、わいせつな動画を閲覧できるようにしたとしている。