ケネディ暗殺の真犯人は?機密文書の約8万ページが公開

ケネディ暗殺に関する機密文書。通称「ケネディファイル」の残りの1パーセントが、アメリカ国立公文書館のホームページに公開された。 最後の1パーセントと言われる機密文書はおよそ2400点。あわせておよそ8万ページにものぼり、ダウンロードするにも2日を要するほどだ。この膨大な資料は専門家によって分析が進められているが、アメリカメディアによると、現時点では目立った新事実は見当たらないという。 CIA陰謀説やキューバ政府との関わりなど、事件発生から60年以上が経過したいまも「真犯人は別にいる」とささやかれることが多い、アメリカ最大のミステリー「ケネディ暗殺事件」。 ジョン・F・ケネディといえば、いまもアメリカ国民のなかで絶大な人気を誇る第35代大統領だ。大統領就任時の年齢43歳はアメリカ史上、選挙で選ばれた大統領としては最も若い大統領として知られる。 在任中はキューバ危機や米ソの宇宙開発競争などが勃発。特にキューバ危機においては、第三次世界大戦の危機を回避したとされ、世界中で評価されて高い支持率を獲得。しかし1963年11月22日午後12時30分、テキサス州ダラス市内をパレード中に銃撃され命を落とした。 国際政治学者の舛添要一氏は「我々の世代にとっては憧れのアメリカ、憧れの政治家というか世界のトップリーダーで、とにかくかっこいい。彼のスピーチが日本の学校の教科書になるくらい。それだけに暗殺されたっていうのは世界中がものすごいショックになった」と当時を振り返った。 銃撃から1時間後に逮捕されたのは元軍人のオズワルド。しかしその2日後にオズワルドは警察署内で銃殺され、法廷に立つことはなかった。 多くの謎を残したまま幕を閉じたこの暗殺事件は「CIA陰謀論」を含めて、さまざまな黒幕説が浮上。また一部資料が非公開とされたため、真犯人をめぐる議論が続く要因となっていた。 このケネディ・ファイルは2017年までに原則すべて公開することが法律で定められていた(1992年制定)が、諜報活動の情報源や手法に関わる秘密が含まれていることなどを理由に、CIAなどが公開に反対していた。 そんなアンタッチャブルな機密文書にメスを入れたのがトランプ大統領だ。 舛添氏は「ケネディといったらみんなものすごく興味ある。国民、大衆の注意をそっちに引き付けて人気の悪い政策をそれで打ち消す。関税をポンポン変えてみたり、パナマ運河、グリーンランドを買う。マイナスの面を隠すため。ケネディ文書を全部公開してトランプにマイナスなことはまったくない」と解説した。 (『ABEMA的ニュースショー』より)

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