「性加害で訴えられる男性」には共通点がある…弁護士が解説「特に性犯罪トラブルに巻き込まれやすい職業」

性犯罪が厳罰化されたにもかかわらず、毎日のように性加害のニュースが報道されている。トラブルに巻き込まれないためにはどうすればいいのか。弁護士・加藤博太郎さんの著書『セックス コンプライアンス』(扶桑社新書)より、一部を紹介する――。 ■女性に訴えられる男性の3つの共通点 私は、数多くの不同意性交等・わいせつ事案に携わるうち、悪意がなかったにもかかわらず、思いがけず女性から被害を訴えられたという男性の行動パターンに、3つの共通点があることに気がつきました。それは以下です。 ———- ・コンドームなど避妊具を使用しない ・行為の後、すぐに女性と離れる(現地解散や女性を帰す行為) ・行為の後、女性からの連絡に返事をしない ———- 順番に説明しましょう。 まず1つ目は、文字通りコンドームを使用せずに性行為に及んでいるケースです。「そのほうが気持ちいいから」や「ゴムがなかった」など、軽い気持ちで生セックスに及んだ経験のある男性もいると思います。一方の女性も、男性の要求に根負けしたり、一時的な感情の盛り上がりなどでそれに応じることもあるでしょう。 しかし、男女で異なるのは「行為後」です。男性にとっては、コンドームなしで性行為をしたことは「いい思い出」になるか、気にもしなくなるでしょう。 ■女性は不安だらけの日々を送ることに ところが女性はそうはいきません。行為の後に数日経ち、性感染症や妊娠の不安が頭をよぎります。一方で相手の男性は行為後、そうした不安を気遣う様子も見せません。すると女性は、「なぜ私だけが不安を抱えて過ごさなければならないのか?」と不満に思い始めます。 「相手はヤリたかっただけで、私のことなんて全く考えてなかったのだ」と幻滅にも似たに感情もよぎり始めるかもしれません。 そして最終的には、「そういえば私は明確には性行為に同意していない」、「これってもしかして性被害?」と認識するようになることもあるのです。 事後に女性にとっての不安の種を残さないためにも、配偶者やよほどの信頼関係で結ばれた相手以外との性行為においてはコンドームを必ず使用しましょう。

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