コカインが入ったラップの包みをのみ込み飛行機で密輸したとして、大阪府警は24日までに、麻薬取締法違反(営利目的輸入)容疑で、いずれもブラジル国籍の男女を逮捕した。府警によると女の体内には82個(約800グラム、末端価格約2千万円)、男には60個(約700グラム、同約1750万円)が隠されていた。 逮捕されたのは職業不詳デ・ソーザ・ムニョス・ルシアナ容疑者(31)ら2人。府警はそれぞれ異なる密輸事件の「運び屋」とみており、入手経路などを調べている。 2人の逮捕容疑は、それぞれ1月下旬と2月上旬、ラップなどで包まれたコカインをブラジルから密輸した疑い。 大阪税関などによると、ルシアナ容疑者の体内からは長さ約4.5センチ、直径約1.5センチの楕円体のラップが見つかった。大阪税関が関西空港で過去10年間に押収したコカインで、体内に隠されたものとしては最多。 2人とも大きな荷物を持たずに単独で入国しようとしており、不審に思った税関職員が任意で事情を聴いたところ密輸を認めたという。