いじめアンケ:横浜市教委が全市共通 全児童生徒対象に /神奈川
毎日新聞 2012年12月5日(水)13時3分配信
横浜市教委は4日、人権週間(4〜10日)に合わせ小中高校など市立の515校に通う全児童・生徒約28万人に対し、いじめに関する全市共通の無記名アンケートを実施すると発表した。初の試み。
市教委は10年度から「いじめ解決一斉キャンペーン」として、教職員約1万8000人に対するアンケートを実施。各校独自で生徒らへのアンケートも行ってきたが、その方法はさまざまだった。
いじめアンケートについて国の研究機関は6月、無記名で回答しやすくすることが重要との報告をまとめた。市教委はこれを受け、一律の無記名アンケートで情報を集約することが、いじめの発見につながると判断した。
アンケートは選択式。▽学校が楽しいか▽インターネット上に悪口を書かれたことがあるか▽クラスに困ったり悩んだりしている人がいるか−−などの設問に回答する。
担任らはこの結果を踏まえた上で、具体的な被害児童・生徒を記す教職員アンケートに回答する。これにより、いじめに対して適切な対応がなされているかを学校全体で共有する。各校が集約した結果は市教委に報告し、市教委は状況に応じて指導主事らによる支援チームを派遣する。アンケートは今後も継続していく方針だ。【松倉佑輔】
12月5日朝刊