論文盗用で学科長の教授を停職処分 名古屋外大

論文盗用で学科長の教授を停職処分 名古屋外大
産経新聞 2014.3.29 18:18

 名古屋外国語大(愛知県日進市)は29日、論文盗用があったとして現代国際学部教授の井戸一元・国際ビジネス学科長(58)を停職6カ月の懲戒処分にした。井戸教授の退職願も受理した。

 大学によると、井戸教授は平成24年3月に発表した論文「日本の財務報告と会計規制をめぐる課題と解決策」の本文全28ページのうち後半16ページで、助詞や記号など一部を除き高知工科大の村瀬儀祐教授の論文を盗用した。名古屋外大が設置した研究調査委員会で井戸教授は「村瀬教授の論文を下書きにして論文を書き始めたが、締め切りが迫り、途中からそのまま提出してしまった」と認めたという。

 盗用に気付いた村瀬教授が2月、名古屋外大に削除を要請した。名古屋外大の亀山郁夫学長は「研究業績に対する過度の焦りが倫理の喪失を招いた。教育熱心な教員だっただけに痛恨の極みだ」とのコメントを出した。

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