酒気帯び運転の中学校教頭免職 千葉県教委

酒気帯び運転の中学校教頭免職 千葉県教委
ちばとぴ by 千葉日報 2014年5月1日(木)12時49分配信

 千葉県教委は30日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで印西署に逮捕された印西市立印旛中学校教頭の男(54)を懲戒免職処分にした。

 県教委によると、男は18日午後10時5分ごろ、印西市内の飲食店であった同校PTA主催の歓送迎会でビールを大瓶3〜4本分飲んだ後、乗用車を運転。同市若萩4の市道で中央分離帯を乗り越えて対向車計3台に衝突する事故を起こし、現行犯逮捕されていた。

 男は県の聞き取りに「魔が差した。何とおわびしていいか分からない。大変申し訳ないことをした」と話しているという。

 県教委は県内全公立学校に対し、飲酒を伴う会合は管理職が参加者の帰宅方法を把握したり、自家用車の鍵を預かるなどの内容の文書を通知した。瀧本寛教育長は「法令順守の模範となるべき教頭が事故を起こし、残念でならない。児童生徒や保護者を大きく失望させた」として、謝罪した。

—–

<飲酒運転対策>「車の鍵は管理職に」千葉県教委が通知
毎日新聞 2014年5月1日(木)12時5分配信

 千葉県教育委員会は政令市の千葉市を除いた全53市町村教委に対し、飲酒を伴う会合を開く際は管理職が事前に参加者の交通手段を確認し、会合中は車の鍵を預かるなどの対策を取るよう通知した。職場の歓送迎会帰りに酒気帯び運転事故を起こしたとして逮捕された印西市内の中学校教頭(54)を4月30日付で懲戒免職としたのに合わせた通知。

 県教委によると、飲酒運転による教職員の懲戒処分は、2009年に4件▽10年に1件▽12年に1件▽13年に2件−−と続いている。そのため通知は(1)事前に(会合)参加全職員の交通手段と帰宅方法を把握(2)車で参加した職員がいた場合、会合が終わるまで鍵を預かるなどし、会合終了後に帰宅方法を再度確認−−などの対応を校長、教頭ら管理職に求めた。

 文部科学省初等中等教育企画課は「こうした教育長通知の前例があるかどうかは分からない」としつつ「教職員の服務を監督する立場の教頭が処分されたことを重くとらえたのだろう」と話した。

 県教委教職員課は「厳しい通知という声はあるかもしれないが、危機的状況だということを教職員に認識してほしい」と説明している。【味澤由妃、岡崎大輔】

 児玉克哉・三重大教授(社会学)の話 教師が社会の模範である以上、飲酒運転防止の意識を高めるための通知は当然という声はあるだろう。だが、あまり管理を強めると、公務員は飲酒するなということにもつながりかねない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする