尾道市立中いじめ問題の第三者委員会 保護者らが監査請求を提出 広島

尾道市立中いじめ問題の第三者委員会 保護者らが監査請求を提出 広島
産経新聞 2014年5月8日(木)7時55分配信

 ■謝金など支出差し止めを

 尾道市内の市立中学校に通い今年3月に卒業した男子生徒(15)が当時、いじめにあっていた問題で、男子生徒の祖母(75)らが7日、市教委が設けた第三者委員会について「保護者と被害者の関与なく設置されたもので、中立性が担保されておらず不当」として、委員に対する謝金などの支出差し止めを求める住民監査請求を提出した。

 祖母らによると、男子生徒は入学直後から数人の生徒に暴力や「死ね」などの暴言を受けていた。そのため3年の2学期から不登校になったほか、ストレス性の疾患を発症するなどしたという。

 祖母らは、滋賀県大津市のいじめ自殺で息子を失った父親(48)の支援で昨年12月、市教委に第三者委員会の設置を要望。今年3月に設置されたが、要綱や人選決定までの経緯が情報提供されず、「一方的に設置されたもので被害者に寄り添っていない」として市教委に抗議書を提出していた。

 差し止めを請求したのは、1日当たり委員長1万1千円、委員3人各1万円の謝金と旅費など活動に関する支出。市監査事務局は「8日を起算日として60日以内に結果を公表する」としている。

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